皆さん、こんにちは。「わたしの家すやま」です。
「わたしの家大学」にて、日ごろから授業を担ってくださっている教授方「教授会」を開催しました。その様子をご紹介いたします。
教授会とは
交流会には、さまざまな授業を担当している教授方が集まり、それぞれの授業への想いや、これまでの経験をお話ししいただき情報の共有の場になっています。私たちスタッフも心に残る時間となりました。
「わたしの家大学」のはじまり
会のはじめには、「わたしの家大学」が始まったきっかけを、代表の谷口が語りました。
「わたしの家すやま」ができる前、地方のデイサービスを見学した経験から、人は皆、生涯学びたいという思いを形にしました。認知症になったら行く場所というイメージの場所ではあってはいけないと、ご利用者さんが授業を自分で選べるという授業形式の取り組みを行うようになりました。
そこから、自身がお世話になった枚方の須山町でも、地域の方と交流を深めながら、ご利用者さんだけでなく地域の皆さんまで元気になるような取り組みしたいと始まったそうです。
教授からのお話(一部ご紹介)
どの先生のお話も、お一人お一人個性豊かでとても賑わいました。
お話いただいた内容をいくつか、抜粋してご紹介します。

「コミュニケーション」という授業をしていますが、皆さんお話が得意な方ばかりではありません。お話しすることが難しい時は、こちらから質問してお話をしています。「思ったことを、自由に話せる時間」を大切にしながら、ご利用者さんとの時間を楽しんでいます。

大学の敷地内の「きんじ路道」は1周100m。
「さて、今日の目標は何周にしましょう?」とご利用者さんと冗談を交えながら、笑顔で歩く時間を楽しんでいます。歩いて健康、楽しんで健康になるように、一緒に歩きましょう。

朗読の授業をしています。わたしの家大学では30人以上のご利用者さんと一緒に朗読をしています。大人数の授業は初めてでしたが、みんなで声を合わせて読む朗読など、工夫を凝らして楽しんでいただいています。
毎日のウォーキングで地球を2周の距離を達成しました。今は体調を崩し、病と付き合いながら皆さんと共に人生を楽しんでいます。

紀行文を書いています。その体験を皆さんにお伝えする教授をしています。授業では、長年携わった繊維技術など難しい技術的な話はせず、文化的な話題やひな祭りなど、参加者の皆さんにも興味を持ってもらえるようなお話をしています。

現在、91歳です。年に数回授業をさせてもらっています。腹話術は、演歌を歌いながら人形を使い、ジョークを交えています。みなさんに楽しんでもらってる様子がとても嬉しいです。
65歳の定年後に、腹話術師の川上のぼるさんに指導を受け、今は人形の(孫の「まさるくん」)と一緒にジョークを交えて、まさるとの会話や唱歌や演歌を歌いながら皆さんと楽しい時間を過ごさせていただいています。
南京玉すだれは古典芸能の一つで「さてさてさては、南京玉すだれ…♪」と掛け声も楽しんでもらっています。

編み物の授業では、皆さん編むことだ大好きで。短い時間でも完成するように皆さんとても集中されています。完成した作品を持ち帰ることができ、とても喜んでいただいているようです。これからもご利用者のみなさんと素敵な時間を過ごしていけたらと思います。

そろばんの授業をさせていただくようになりました。月に1回の授業でも、皆さんグングン上達されていて、今後は30人に個別に対応しながらもっとやりがいが生まれるように授業を組み立てていけたらと思っています。私自身も生徒さんのやる気に力をもらっています。

ちぎり絵が初めてのご利用者さんは最初『私にもできるかしら』と心配しながらも、みなさん立派に仕上げています。1時間でちぎって貼る作業を楽しんでいただいています。完成した作品を持ち帰って喜んでくださっているようです。楽しんでいる姿を見ることがとても嬉しいです。

書道にあまり触れていなかった方々にも参加していただいています。皆さんの書いた文字が美しくなる様子を見ると、驚きとともに嬉しく感じています。1年間の生徒さんの作品を和綴にしてご家族にもお渡しし、思い出となっていると聞き、やりがいを感じています。

いけばなの授業がスタートして13年になります。生徒さんには『自由に優しく活けてくださいね』と伝えています。お花に触れて皆さんも自然に笑みが溢れています。皆さんが素敵に活けてくださるのを見て、こちらも嬉しく感じています。毎年の進級式には、壇上のお花も活けさせてもらっています。

笑ヨガとブレイン体操の授業では、「笑いの力で皆さんに元気になってほしい」と思い、楽しく身体を動かしていただいています。私自身もずっと運動を続けて今も元気いっぱいなので、ご利用者の皆さんにも笑顔と軽い運動が心と体に良い刺激を与え、自然と元気が湧いてくるような時間になるよう努めています。

絵本セラピストとして、大人の皆さんに絵本を読み聞かせしています。絵本を通して、ご自身のことや身近な人とのつながりを感じていただける時間を大切にしています。日々の活動を通じて、感謝の気持ちを少しずつ誰かに届ける“恩送り”ができることが嬉しいです。授業はこれからですが、よろしくお願いします。
「また会えてよかった」とあたたかな会になりました
今回の交流会は、コロナ禍でなかなか集まれなかった教授方が久しぶりに集まる機会でもあり、「やっとまた皆さんに会えた」と喜びの声もたくさん聞こえました。
センター長の梅村からはご利用者さんの授業に対する姿勢や普段の様子を伺い、授業をとても楽しみにされていると報告がありあました。
わたしの家すやまの顧問伊藤氏からは「わたしの家大学の理念を理解して頂き、これからもご一緒できたら嬉しいです」とお話していただきました。
きんじろう会の代表和田さんからは、「谷口さんと知り合って30年。最初はお手伝いを始めただけだったが、今では毎週のようにわたしの家のご利用者さんや、きんじろう会のボランティアの皆さんと一緒に過ごしています。」と語ってくださいました。

ご利用者さまへ
教授方のお話を通して、改めてご利用者さんの前向きな学ぶ姿勢の素晴らしさと、先生方の個性豊かな人生経験、お人柄を知りました。
「わたしの家 すやま」は、これからも地域の皆さまが心豊かに過ごせる場を目指してまいります。
学び、出会い、笑い合える場所として、どうぞこれからもよろしくお願いいたします。
4月25日(金)は、わたしの家大学の進級・入学式です。
進級のお祝いと、入学のお祝いをホールを借りて行います。ぜひお楽しみください!
枚方市須山町の地域の皆さま、関係者の皆様へ
わたしの家すやまでは、枚方市須山町の皆様が今まで経験してきたこと、学びをたくさんの方に知っていただきながら、イキイキ過ごせるような地域になるようお役に立てたらと考えています。
もし「わたしの家 大学」の教授や、ボランティアにご興味がある方は、下記サイトからお問い合わせください!